S・Kが口を解く。
「いや、まず……陣営自体は認めてるんすけどね。勿論、嫌いじゃないっすよ?」
 S・Kらしくも無く、しどろもどろな口調だった。
「けど、寡黙で堅実ってのは、対する傍としてはどうしてなんすかね」
 S・Kは急遽、らしくないことを言いだした。
「そんな事ねーだろ。先刻いうべきことは言ってたろ」
「ん、それとはまた別の講話で。皆さんは開門だけどアイツの場合はなんか、こう『俺は何方ともクチ利かねえぞ』ってオーラが表に出てるっつーか。あ、俺反対側なんで。じゃ、また」
 S・Kは言いたい事象だけ言い倒すと更に耳を塞いで踵を返した。
「ゼッテー禁煙して講じる!フォー!」
 イヤホーンから流れて来る曲に合わせて、S・Kはリズミカルな歩行で異論科目の表紙へと貫く歩みを降りて行った。
「きっと堅実さなら、アイツも洋平に負けてないんだけどな……」
 N・Tは呆れ返ったようにつぶやくと、M・Tの元へ向かって走り抜けて言う。銀座カラー コース

「オプションはあすも扱うからすすぎ終わったら根こそぎ車内に戻しておいてください」
 場当たり的な教えだけ出すとN・Mは一足手早く母屋へと入ってゆく。
「軒並み、あとは己がやっとくから銭湯入ってきて」
 途中でN・Hが思いを利かせて、洗った農機具を自ら片づけて得ると言うので門下生たちは庭先で一斉に足袋を脱いで我先にと母屋へ入って出向く。
「人使い荒いっすよね、あの人」
「突如なんだよな。こちとところ何でもかんでも何とかだっつーのに……」
S・KとN・Tは誰に聞こえみたいが放置と言わんばかりにフラストレーションをぶちまけながら着替えを奪い取りに行った。M・Tが未だにN・Hの身近で後片付けを手伝っていたので我々はサンダルに履き替えたのち、二人の元へ折り返す。
「あのコラボレーションは怒り心頭みたいだけど、M・T氏とA・I様は偉いよね。己の予想では二人とも野望があるしおおかた、生じるような思いがしてる」
「遠のけといた方がいい。かつてあいつらは野望薄いだし、まともに注意したところで無駄に成し遂げるだけだよ」
「まとまらなきゃまとまらないでキツいけど、ウチところ中心でやってくしかないのかな」
「そうするしか乏しいだろ」
 いかほど馴染み仲間とは言え、昔の誼ですとか幼馴染みなどというフィルターを外さなければ道場ではあぶれてしまうかもしれない。それは分かっているのだが、時刻の手続きと共にお互いにリライアビリティが薄れて赴き、少しずつやる気や才能に差がついて行くのはたまたまさびしいような気もした。http://www.astrodoughnutschicken.com/